海と鼠とラブリーハニー
2006年 08月 03日夜の港でボンヤリ。
その後、花火の音を追いかけ高速道路に乗ってみたり。
たどり着いたら舞浜。巨大リゾート施設、鼠園。
カップルに混じって、花火見物。
道空いてる!街路樹は椰子っぽい!
鼠城を一目見たくてクルクルまわると、無駄に派手な駅、舞浜駅前。
此処は異国、此処は異国と呟きながら、上層階級の富裕層が宿泊アソバサレルホテルを横目に数分走ると、そこは工業団地。ただいまニッポン。
日中はダンプやトラックの通り過ぎるダダ広い道路を走って、走って、走って、迷子。
でも平気、今日はバイクだし道はつながってる。
…と思ったのも束の間。
咳き込むエンジン。
ハニー、大丈…ブッフ!
もうこんな走ってたの!?と気付いた頃にはガス欠。
でもバイクにはリザーブタンクというモノが有りまして。
コックをキュと捻れば予備のガソリン命の水がハニーの喉を潤してくれる。
さぁハニー、黄泉帰れと手探りでコックを捻ろうとした刹那、時間が飛んでいる事に気付く。
コックの位置、既にリザーブ。
①止まる刹那、最後の力を振り絞ったハンサムなハニーが自力でコックを捻った。
②何者かにスタンド攻撃を受けている。コックを捻る過程をスッ飛ばし、結果だけがこの手に。
③いつかガス欠手前でリザーブにしたまま忘れていた。現実は非情である。
…③だな。うん。③だ。
流石の湾岸産業道路は店影一つさえ無く、往来する車たるや狂った様に帰路を急ぐ。
ハザード焚いて路肩に寄せ、この先の帰路は憂鬱な溜息で埋めてやろうじゃないか。
バックから突かれたら死んでしまうにゃぁ、と思いながらテクテク。
184kgの無言ハニーとゼェゼェいいながら押すワタクシ。
目を覚ましてよ…明日も仕事なんだ…
…と、かかったよ、エンジン。
咽び泣きそうになりながら慌てて跨り、最後の死力が届く先にガソリンが有る事を必死に祈る。
走る事2Km。限りなく遠い2Km。
市街地に出て灯りを目指し、スタンドの2m手前で呼吸を止めるハニー。
バイク相手に泣きそうになりつつ、惜しみなく満タン給油!
ゴメンネ!アリガトウネ!ヨクガンバッタネ!
今度の休みはピッカピカに磨いて差し上げる!!
また港に拠ってコーヒー飲んで、明日に備えたのです。
by lender
| 2006-08-03 23:15