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呼んだ秋

ヒコです。
過日、新宿で詩集を買いました。
路上詩人より。
下げたるプラカードには
「わたしの志集」
無言と無表情は時に凡百の言葉より雄弁。
300円也。

朗読なのか本なのか。

下さい。
ありがとうございます。

手渡された小冊子、表題。
『屍となって現われる』

あ、好きかも。


電車でパラリ見る。
「トマトがトマトなのは、本物。トマトがメロンのふりをすると、偽者に、なるよ。」
とかだったら速攻破り捨ててたんだが、直感は心根を優しく揺さぶる。
アタリ。アタリ。好きな文体。
「わからないままであればよい。」
あ、許された、と、至極単純な我にも上手に届く。
通算35号
バックナンバーが気になる…
いそいそココロにしまう様、黙々と味わう。

ハコの書く詩は、自分には絶対書けない。
でも共感するし、ズケズケ抉ったりされるし、でもそんな感覚も大好き。
そこにあるのは自分の言葉では無い言葉が自分に沈み込んで来る感覚だと思う。

何かを見て、
「自分に似ている」
「自分と同じだ」
そう思う事がとても嫌。
そう思われる事が凄く嫌。
結果は自分だけの物であって欲しいし、誰かだけの物であるべき。
報われる為の努力は共有して然るべきでも、あまつさえその結果まで共有せしめんとする
そのココロモチは、ちょっと図々しいとさえ思う。
我ながら余裕が無いな、と思いつつも、どっかが一寸似ている、のかな、と、臆面丸出しで、
…ちょっと思っちゃう位、響いてみたり…
そこにあったのは、背伸びして、成熟した自分が発したい、行く末の自分の言葉と錯覚する言葉でした。終わり。
by lender | 2006-08-01 00:22